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2019年11月27日
実習

\農業高校でタコの加工?/遠別の特産品ミズダコでソーセージ!

農業高校でタコの加工?

遠別農業高校、略して<遠農>で新しい取り組みが今年度からはじまっています。
遠別町は海に面した町。ホタテやタコなどの海の恵みも豊富です。しかしながら水産加工品はまだ少なく、そんな町の課題がありました。

『タコ型のタコさんウィンナーはあるのに、本物のタコを使ったソーセージって見たことない』

授業の中での話し合いで発せられたその一言からスタートしたタコソーセージ開発でした。さまざまな試行錯誤の結果、先日行われた製造実習の様子をご紹介します。



 

使用するのはタコの頭


タコソーセージに使用するのは一般的に想像しやすいタコの足ではなく「タコの頭」。水分量が多いタコですが、足に比べて頭は水分量が少なく、価格も安いということから素材として選びました。












まずは皮を剥ぎ、一定の大きさにカットします。慣れないタコの加工にとまどいながらも作業がすすみます。

















カットが終わったタコは<ミートチョッパー>という機械を使用してさらに細かく、ひき肉状にしていきます。













つづいてひき肉状にしたタコの頭と、鳥肉を練り合わせ。<サイレントカッター>という機械を使用してエマルジョン(ゲル状)にします。











遠別町の漁師さんのタコの食べ方の特徴として、「一味唐辛子かけて食べる」という特徴があり、タコウィンナー製造の際に一味唐辛子をアクセントとして加えています。














練り合わせの工程が終わると<充填>の作業。<スタッファー>という機械を使用してソーセージの形に成形します。











今回の実習ではここまで。この後も乾燥やくん煙などの工程を経て完成へと向かいます。
 

まちの課題に取り組む


遠農で以前から製造販売していた人気商品「ラム肉ソーセージ」のノウハウを生かしたミズダコを使用したタコソーセージの製造。農業高校として培ってきた技術を用いて農業の枠を越え、まちの課題に取り組んでいます。

一般的な魚肉ソーセージと違い、タコの風味が感じられるさっぱりとした味わいのタコソーセージ。12月に行われる遠農高マルシェで販売がスタートします。





<写真・文・動画/NPO法人えんおこ 原田>
 

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