遠農生 座談会
座談会メンバーはこの3人
菜摘 生産科学コース3年、畜産分会所属、幌延町出身、センター生活
裕太 食品科学コース2年、農産加工分会所属、札幌市出身、寮生活
優貴 生産科学コース3年、畜産分会所属、羽幌町からバス通学
どうして遠別農業高校に進学したの?
優貴:普通科の高校に行こうと思ってたけど、遠農の学校紹介で羊の実習とかを知って面白そうだなぁと思ってこの学校にしました。
裕太:できるだけ早く自立したいと思って、寮生活ができる場所を探していたら、中学の先生がここを探してくれました。
遠別町ってどんな町?
菜摘:海がとてもキレイ。
優貴:風が強いかな・・・。羽幌より寒いです。
菜摘:あと、のどか。
裕太:キツネがいっぱいいるよね。
菜摘:札幌とかに憧れる思いもあるけど、森とか自然が近くにあって過ごしやすいのがいい。
優貴:放課後とか町で遊ぼうと思ってもお店とか少ないけど、小さな町をみんなで歩くだけで楽しい!いい雰囲気のところだなぁって。
裕太:空気がキレイなのであまり病気にならないです。以前は病気がちだったから・・・。
農業高校の勉強って?
優貴:生産科学コースの魅力はやっぱり羊!生き物に密着し、直に触れているところ。
菜摘:野菜や花を苦労して育てているので、愛着がわきます。花に話しかけちゃったりして、感情移入しちゃうよね。
裕太:食品科学コースは今まで食べていたものの原点がわかります。製造過程とか衛生面とかの基本がわかります。
優貴&菜摘:数学とか国語とか、普通の授業も楽しんでます。
友達は?
優貴:入学したときは友達がゼロだったから、不安だった。人見知りだし・・・。でも、入学式の時に回りから話かけてもらって、すぐに仲良くなれました。
菜摘:私は全然人見知りしないから、入学式の日に女子全員に話しかけようと決めて頑張りました。優貴が消え入りそうな声で話したの、覚えてるよ。でも、入試の時は不安だったな。手が震えてたもん。
優貴:入試はみんな怖いよ、緊張しているし、落ちたらどうしようと思っちゃうし。
寮生活はどう?
裕太:寮の先輩も相部屋なことも、なんとかなるかなって思ってました。実際、いつもみんなで面白いことします。兄弟がたくさんいるみたいで楽しいです。
優貴:私は自宅から通学してるから、そういうのうらやましい!
裕太:お風呂で騒いだりもして。湯船に最大で10人くらい入れる。
菜摘:女子は4人くらいのところに5人で入ったりするよ~
もうすぐ卒業の3年生。今までを振り返ってどうでしたか?
優貴:遠農には普通校にはない魅力がいっぱいある!もう一年やりたいです!
―どういうこと?
菜摘:1年生のときには基本的なことを勉強するから、漠然としていてあまりやる気が出てこない。2年生になっていろんなことがわかり始めて、3年生はすごくやる気があるんです。みんな、熱気がスゴイ!
優貴:そう、「今年はやってやる!」って思ってます。
菜摘:だから、「なんで今までもっとやらなかったのかな・・・」ってちょっと後悔するんです。
将来の夢は?
菜摘:この学校で販売実習をやってみて、人と接することが楽しくて、接客業に就きたいと思っています。お客様に真心を伝えられるようになりたい。
優貴:学校で学んだ農業の知識を活かして、農業高校の実習助手になりたいです。自分がそうだったように、生徒に実習の魅力や素晴らしさを伝えたい。
裕太:札幌でパン屋を開きたい。そのためにパンの実習がある食品科学コースを選んだし。行きたい専門学校も決めています。
漠然と始まったかもしれない遠農ライフ。
毎日少しずついろんな経験をして、好きなこと、夢、思い出、がたくさんできるんですね。
話してくれた3人の表情も、希望と自信で輝いていました。